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2023-01-31

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私の読書ノート》大亜グループ沈尚弘董事長:この世に新しいものは何もない 歴史書を読んで古今を知る

発表日:2023/01/19 文|孫蓉萍

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▲大亜グループの沈尚弘董事長の愛読書は歴史書。(撮影/彭世杰)
画像出典:財訊雙週刊(https://reurl.cc/lZq2Aj)

       大亜グループの沈尚弘董事長は毎日早朝4時過ぎに起床し、電子メールに返事をしてウェイトトレーニングをし、朝食を食べた後、少し時間をとって読書します。大学時代は台湾大学電機学科で学び、米国エモリー大学(Emory University)で企業管理学修士を取得した沈董事長の愛読書は実は歴史書です。

        「自然科学クラスにいて、高校の歴史の授業では教科書の下に数学の教科書を置いていた。成績は合格すれば良し、暗記しなければならない歴史には興味がなかった。だが大学で国文学の講義の際に講師が『柏楊版資治通鑑』の読書レポートを提出するよう要求してきたのだ。その時、柏楊の翻訳は、その前の編年史より読みやすかったので、歴史書への興味がわいてきた」

       およそ10年前から沈尚弘董事長の歴史書好きに拍車がかかりました。沈董事長は人生経験を積むにつれて「この世界には新しいことなどなく、人類は学び、聡明になるかもしれないが、人間の悪いところも進化し続けているかもしれない」と考えました。「人類は生老病死にすぎないと言うが、人類には社会があり、社会があれば経済と政治活動があり、戦争と疾病がある。そして歴史書から人類がどのように発展してきたのかを見ることができる。そこには人類の文明、文化や各種行為の縮図があるのだ」

       『ザ・ワイズ・メン(The Wise Men: Six Friends and the World They Made)』の著者ウォルター・アイザックソンは以前米国CNNの会長、『TIME』誌編集長であった人物で、『スティーブ・ジョブズ』、『ベンジャミン・フランクリン』などの著作があり、ストーリーテリングの好手です。本書は、当時の大統領に協力して冷戦時代に担った役割や米国政府と国民のために創造したアメリカの世紀について書かれています。

        本書で書かれている人物は、ハリマン駐ソ・駐英米国大使、ラヴェット米国国防長官、アチソン米国国務長官、マクロイ世界銀行総裁、ケナン米国国家政策顧問、ボーレンは駐ソ、駐フィリピン、駐フランスの米国大使です。

        本書では第2次大戦終了後、西側の世界はスターリンが東欧を共産化する様子を目の当たりにしていました。ですが、戦争が終わったばかりの当時、各国はすぐに戦争を発動したくはありませんでした。また、ソ連は国家や経済の構築が必要でした。米国の考えでは、ソ連を豊かにしたら、ソ連は共産主義を放棄して西側に近い資本主義へと向かい、米国人もそこの商機を掴むことができると考えたのです。しかし当時、このような外交政策は誤りであり「スターリンとソ連の意識形態が変化しないことを誰も理解していない」とケナンは語っています。

米ソ冷戦の時期のような米中貿易戦争

       最近米中貿易戦争が世界に影響を与えているが、『ザ・ワイズ・メン』を読むと、いくつか現在と似たようなシーンがあると感じられます。米ソ冷戦の時期の状態は現在の米中関係と比較対照できます。ただ、現在は外部環境が大きく異なっており、情勢はより複雑です。米中は以前の米ソのように完全に敵対しているわけではなく、経済貿易や科学技術においてしばしば相互依存しつつ競争もしているのです。

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書名:『ザ・ワイズ・メン(The Wise Men: Six Friends and the World They Made)』
著者:ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)、エヴァン・トーマス(Evan Thomas)
翻訳者:吳緯疆
出  版:廣場出版
発行日:2015年11月

原文出典:財訊雙週刊 ( https://reurl.cc/lZq2Aj )