台湾の転換へのチャンス　大亜・沈尚弘代表取締役会長：医療テクノロジーが新ブルーオーシャンに[NOWNEWS]

2019/08/30

        記者・顔真真／台北
米中貿易の戦局が終わりを見せない中、企業の国際市場における競争はより複雑なものとなっています。台湾企業がいかにして「スマート×イノベーション」を発揮するかも、生存における必然的な道となっています。電電組合は医療テクノロジー産業の発展に期待を寄せており、電電組合常務理事でもある大亜ワイヤー・ケーブルの沈尚弘取締役会長は本日（30日）、フォーラムにおいて、GE、フィリップ、シーメンスといった世界メーカーはすでに積極的に医療テクノロジー開発に参入しており、台湾も「優れた医療体系と頑強な電子産業」を結びつけ、医療と電子産業の高付加価値アプリケーションを創造することで、台湾の転換型において良い道を探し出し、共に新ブルーオーシャンを創造することができる、と話しました。
        電電組合は本日開催の「2019台日共同ビジネスイノベーションフォーラム」において、「テクノロジーが医療と出会い、スマートイノベーションが産業をクロス」をテーマに、産官学研医のエリートを結びつけ、医療と電子という2つの産業において、産業を跨いだ共同ビジネスイノベーションを起動させ、新たな競争時代に新ブルーオーシャンのビジネス機会へ参入します。
        フォーラムでは電電組合の沈尚弘常務理事、信東生技の柯長崎代表取締役が共に入場し、祝辞を述べました。フォーラム戦略顧問、前経済部長の施顔祥氏は、「スマートボーダレスのイノベーションにこそ道がある」と発言しました。共同ビジネスイノベーション委員会会長である虎門テクノロジー・楊舜如総裁は、「電機電子産業の新ブルーオーシャン–医療機器R&Dのトレンドと機会」を発表しました。
        沈尚弘氏は開会祝辞において、電電組合は医療テクノロジー産業の発展に非常に期待しており、台湾医療体系と電子産業の提携を促進するだけでなく、医療と電子産業の高付加価値アプリケーション創造の新競争時代において、共にビジネスの新ブルーオーシャンを創造し、純粋な代理製造、パーツコンポーネントから、高負荷活の運用へと向かう、と話しました。
        沈尚弘氏はまた、自らの観点をシェアし、GE、フィリップ、シーメンスといった世界メーカーはすでに積極的に医療テクノロジー開発に参入しており、更にはチップメーカー・NVIDIAのAIチップは遺伝子コンピューター断層撮影装置と組み合わせてMIRデバイスをよりインテリジェントなものとし、MIRデバイスの医療データと技術分析の処理を高速化して医師の診断精度を向上させている、と話しました。
       この他、電電組合は多くの会員企業が医療分野で展開しており、例えば誰もが知っている鴻海グループの創設者・郭台銘氏も早期からスマートホスピタルを立ち上げ、緯創医療GNPのOEM工場は恩主公医院と提携して医療AIを早期から発展させ、成功大学老人医院と提携しており、また佳世は早期から西へと進出し、中国において2件の明基医院を開設し、利益を上げている、としました。
       産業研究の共同イノベーションにおいては、沈尚弘氏は提到中山科学研究院のミサイルシステム工学がミサイル追跡技術において、台湾大学医院とポータブル麻酔深度監視システムで提携し、医師が麻酔手術を行う際、患者の状況をより理解し、患者の安全を保障している、としました。
        今後、電子医療分野においては、医療ケヘルスア器材や補助器具で電子化・情報化が進み、身体障害および慢性疾患を支援し、高齢者のケアをより便利で安全なものとして、この他にも、晶祈バイオテクノロジーも電子神経界において技術革新を行っており、電子アイのようにバイオニック網膜を使用して網膜で失明した人に光を取り戻し、人類に大きな貢献がもたらされる、と確信しています。
       沈尚弘氏は最後に、台湾には優れた医療体系と頑強な電子産業が存在し、電子産業と医療体系が手を組んで共にイノベーションすることにより、台湾の転換型に良い道を見つけ出すことができる、と強調しました。
        施顔祥氏も、今回の電電組合主催のフォーラムにおいて、電子業者はこのテーマは非常に関心と参加意欲が高く、現在、世界の電子テクノロジーメーカーは医療器材の発展に注目を向け、医療、設備、サービスに参入しており、台湾の医療は非常に強く、電子テクノロジーを更に導入することができたら、「強みと強みの結合」により更に火花を散らすことができる、と確信している、としました。また台湾では佳世達、鴻海、晶祈といった多くの企業が医療テクノロジーに参入しており、まだ投資回収はできないものの、この領域は非常に幅広く、長期にわたり、且つ多くの国内優良電子メーカーが莫大な管理と技術を累積しており、台湾医療テクノロジーはより幅広い領域へ参入することができる、と確信しています。
動画リンク: https://www.youtube.com/watch?v=XYqSzWG8fk8
出典: https://www.nownews.com/news/20190830/3600451/?fbclid=IwAR170g9QPdMFIxWBIWIZli7aXoxdYz-u045mnfzoxPffQkO61E-k4_45gxs