大亜エナメル線×台湾荏原電産【財訊雑誌】

2021/11/25

台湾荏原は「ポンプの巨人」の精神を継承し、安全で耐久性のあるポンプ製品の製造を堅持
誠実さ、信頼性、革新性は信念であり、パートナーへの暗黙の約束

写真出典：https://www.wealth.com.tw/articles/2edc851f-7850-4cb1-802c-a635bec05628

       深井戸用モーターの品質は、地中100m以上への貫通力やパワーだけでなく、漏電防止機構や、揚水作業を正常に完了するために最大負荷にしなければならない安全係数でも評価されます。

100年の歴史を伝承し、高品質のポンプ製造に注力

       創業100年の歴史を有する日本の荏原製作所は、「ポンプの巨人」の称号をもつ、世界最大のポンプメーカーの一つです。その台湾子会社である台湾荏原電産股份有限公司は、荏原のポンプ製品の品質と専業技術要件を堅持し、ポンプの製造に専念するだけでなく、家庭用加圧モーターや排水システムといった小型ポンプから、工業用・農業用灌漑用水ポンプといった大型ポンプも提供しています。「当社は常に、環境と協調した発展を使命としており、これは決して逃れることのできない責任なのです。」

       台湾荏原電産・張旭杰代表取締役副会長は、台湾荏原は日本本社の製造を担当する子会社であり、環境工学技術を統合した企業でもあり、水、空気、環境の未来に長い間関心を持っており、水資源の開発・研究に注力しているとしています。「そして、高品質な製品を生産するためには、R＆Dエネルギーに富んだパートナーを見つける必要があります。」

日本の高水準の原料・製造工程管理に沿った、きめ細かな対応

       「ポンプの運転時、竜巻のようになり、内部のエナメル線がポンプの心臓部となります。効率的な熱伝導機能により、モーター運転時に熱を素早く放散し、性能を加速させることができるのです。」張旭杰代表取締役副会長は、大亜は台湾荏原と20年以上提携しており、台湾国内のトップエナメル線ブランドであり、日本本社に認められた唯一のエナメル線サプライヤーであると話します。「大亜が生産するエナメル線は、技術、品質管理、仕様、安全性、納期など、全てにおいて日本の厳しい基準を満たしています。これは、台湾荏原が堅持する誠実さ、信頼性、革新性に対する信念と一致しています。」

        張旭杰代表取締役副会長はまた、何年も前に大亜を訪れたところ、大亜は製造工程管理に注意を払っているだけでなく、工場内に非常に早い段階でインダストリー4.0管理システムが導入されており、高品質のエナメル線を提供するだけでなく、オンライン検査システムもあったことを指摘します。この暗黙の了解が、大亜グループ傘下の恒亜電工（昆山）と荏原機電（昆山）の提携も促進しました。最近、台湾荏原は家庭用無騒音加圧モーターの開発に取り組んでおり、大亜は新開発のエナメル線を提供しています。本製品は、日本、欧米などの先進国の試験基準を満たすだけでなく、ポンプのエネルギー効率をIE3レベルに引き上げ、より高いエネルギー効率への要求を満たし、さらに電力を節約します。

        世界の異常気象の深刻化に伴い、水資源の開発も注目されており、人々がきれいな水資源を求める声もより高まっています。今後も台湾荏原は、より安全で効率的なポンプ製品を提供し、品質を維持しつつ、台湾における深井戸ポンプのリーディングカンパニーとして、グリーンエネルギーに貢献していきます。