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2022-08-05

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コイル界のTSMC、百泉、製品の高付加価値化を続ける
「顧客が成功してこそ、百泉も成功する」を理念に

2022/08/04

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▲百泉工業 郭瑩澤総経理 (写真:財訊双週刊)

       百泉工業は台湾の精密誘導コイルのトップメーカーです。同社の製品の多くが、世界トップのスマートフォンブランドや自動車ブランド製品の見えないところで使われています。百泉工業は前身の百門から数えて創業47年目を迎えます。その歴史の中で、常に時代の流れに乗り、ハイテク通信製品のインダクタ・自動化プロセス装置の研究開発に投資するなど、台湾を代表するTSMCに匹敵するとして、「コイル界のTSMC」と呼ばれています。

       2年前、郭瑩澤氏は、百泉工業創業者であり義父でもある楊思容氏の呼びかけで、34年間勤めた中国鋼鉄を退職し、百泉工業の総経理に就任しました。郭瑩澤氏は、機械工学を専攻し、中国鋼鉄でのさまざまなポジションでの過去の経験を頼りに、百泉工業の戦略に適用しています。近年、エレクトロニクス製品の高機能化・高効率化・軽量化に伴い、「百泉も早期は単純に顧客の図面に基づき生産しておりましたが、EVI(Early Vendor Involvement)の技術・開発戦略へ転換し、顧客の設計開発初期段階から開発に深く参与し、顧客の製品開発期間を短縮し、機会を的確かつスピーディに把握し、製品価値を創造できるよう支援しています。」「だからこそ、百泉工業は、一般的なインダクタンスコイルに加え、その後、自動車、エレクトロニクス、医療用エレクトロニクス、RFIDなどの分野に手を広げ、国内外の顧客から注目されるようになった」と郭瑩澤氏は誇らしげに語りました。

       百泉工業は業界のベンチマーク企業として確固たる地位を築き、常に努力を怠らず、自社製品の付加価値を向上させています。例えば、理念が一致し、常に百泉のベンチマークサプライヤーである大亜グループと提携し、ESG(環境・社会的責任・企業ガバナンス)ビジョンを進めています。調達するサプライヤー材料は常にエコ素材で、RoHSなどで規定される禁止物質を含まないとしています。そのため、大亜が提供する温度上昇を降下させるナノフィラー技術のエナメル線を大量調達しており、カーボンフットプリント認証やグリーンファクトリーマーク(QC080000、有害物質を含まない環境にやさしいエナメル線)を取得し、百泉工業の欧米の大手クライアントや自動車メーカーに認知されています。2021年、百泉工業の大亜からのエナメル銅線の調達は2020年比で33%増加し、百泉の業績も同時に33%増加し、業績は過去最高の年となりました。

       百泉工業は、常に持続可能な発展を経営理念として掲げており、これを企業経営のコアバリューと位置づけています。また、ESGを大々的に実施しており、例えば、巻線、全線、スポット溶接、パッケージングの全自動ワンストップ生産技術において、抜け目のない生産工程を実施し、エネルギー消費、汚染、労力、倉庫輸送を削減し、顧客と自社の生産工程とコストの削減、競争力の強化、省エネと二酸化炭素削減の実現に取り組んでいます。「ESG の実施は、中小企業においては大きな挑戦です。最速の方法は、総経理が率いて、ファシリテーションチームを立ち上げ、計画的に実施することです」。郭瑩澤氏は、百泉工業の今後のESG目標に非常に期待を寄せながら語りました。

原文:財訊双週刊 https://www.wealth.com.tw/articles/d730e011-9134-4e74-af64-3bc6da6c829d