台湾及びベトナムの各工場区は水道水のみを使用しています。工場廃水の排出が事業の水汚染防止法規の排出水水質基準に見合うよう、定期的な水質検査及び処理設備メンテナンスを実施する以外に、大亜(関廟工場と大湾工場)及び大展はいずれも汚水処理設備を設置して、毎年排水の水質について合格基準を満たす企業に外部委託しサンプル検査を実施しています。処理後の排出水は、工場外溝に排出されます。関廟工場廃水は二仁渓、大湾工場廃水は三爺宮渓、大展廃水は富森渓をそれぞれ放流先としています。
廃水リサイクルについて、大亜ワイヤー・ケーブルのPVCやPEの押出工程、及びCV生産ラインの冷却水はいずれも軟水循環型リサイクルシステムを導入し、エナメル線の製造工程においても純水リサイクルを行ってさらなる水資源の節約に取り組んでいます。2016年2月6日に発生した美濃地震により、関廟工場廃水場のサンドフィルター及びネームプレートが破損しましたが、直ちに改善措置を講じなかったため台南市政府環境保護局から行政処分を受けました。廃水場の各ユニットの表示を改善して、2016年5月には再検査に合格しています。廃水場の防止施設については、2016年11月に再申請し、水汚染排出許可証の審査に通っています。
美濃地震、そして同年9月に連続して上陸した台風14号(ムーランティ)、17号(メーギー)により、関廟工場区の原料や設備が破損し、災害後の片付けや原状回復にも大量の水が必要となりました。その結果、2016年関廟工場の用水量と廃水排出量はいずれも従来に比べて大幅に増加しました。 用水の節約について、当社は雨水リサイクルを推進しています。2011年より、大亜関廟工場敷地内に合計約60トンの容量を持つ貯留タンクを設置し、植栽散水、トイレ及び工場建物床面の洗浄水として利用しています。2015年6月より水道メーターを追加設置し記録を取ったところ、2016年の雨水リサイクルの使用量は累計187トンでした。なお、大湾工場敷地には、用水リサイクルや雨水リサイクルのプロセスはありません。
大展は燐銅ボールの生産を拡大したため、2015年及び2016年の用水量及び廃水排出量は連続で増加しました。現在の節水措施は主に、使用済みプロセス水をリサイクルし廃水池で処理してから、鋳造エリアの冷却水循環用として再利用するというものです。大恒にも150トンの蓄水池を設置し、溜まった水は雨水リサイクルに利用しています。大恒の貯水池は押出機に供給して水循環及びトイレに利用します。
2016年5月「水利法改正案」が可決されてから、水利署は年間用水量12,000㎥以上の使用者に耗水費(水道消耗費)を課し、同時に節水措置への減額対応を設けるプランを策定しました(水リサイクル、クリーナー・プロダクション(清潔生産)、ウォーターフットプリント、資源再生エコ製品及び節水関連マーク等9項目で耗水費税額の60%を減額可能)。大亜及び大展は影響を受けることになり、水道費のコスト比重は大きくないものの、やはり節水改善案の実現可能性を再度評価し、減額項目の助言等を求めます。